2005.09.14 Wednesday ブログをお引っ越ししました。
こちらにお越し下さい。
「ブラックジャック・カルテ43」(05.9.12OA)と「少子化問題」
2005年9月12日オンエアされた「ブラックジャック・カルテ43」は、サバンナで人間や動物が縮んでゆく奇病がテーマ。
【あらすじ】
ブラックジャックは戸隠医師から仕事依頼を受けサバンナにある研究所へ。
戸隠医師に動物の剥製を見せられたブラックジャックは山猫の剥製だと思った。
だが、それは一種の組織萎縮症に罹り、縮んでしまったライオンだった。
ブラックジャックはサンプルの動物を探しに行き、組織萎縮症に感染した人間や家畜の死体ばかりの村を見つける。
ブラックジャックは奇病の原因を見つけ治療薬を作るためにシマウマの群れを観察する。
シマウマが病死した仲間の身体や周りの土を食べる姿を見て、病死した組織の毒素から病気に有効な何かを取っていると思いつき、土を研究所に持ち帰って成分を調査し、ついに病気の進行を食い止める薬を作り出した。
こうしてブラックジャックは薬の開発には成功したが、病気の原因は不明なまま。
ブラックジャックは新薬で奇病に感染した戸隠医師を治療しようとするが、戸隠医師はこの病気は「神の意志」だと言って死んでしまう。
自然のキャパシティーを超えた人間や動物を「神」が調整しようとしていると言う意味のようです。
自然破壊や爆発的な人口増、エイズのような病気の発生を見通していたようなストーリー。
さすがに手塚治虫氏は先見性があり、今回のブラックジャックのストーリーは、地球規模での「アポトーシス」を思わせます。
「アポトーシス」とは、細胞自身が持つ遺伝的プログラムで、身体に不必要になった細胞や、遺伝子が傷ついた細胞を分解する「計画細胞死」のことを言います。
遺伝子が細胞に自殺させるということなのだと理解しています。
また、個体数が増えすぎると、岸や海岸から海に入って集団自殺すると言われる「レミング」という動物も思い浮かびます。
さて、人類の個体数の観点で我が国を考えますと、人口が1億人を突破したと総理府が発表したのが昭和45年です。
その昭和45年とは、都市への人口集中と農村の過疎化、環境破壊や公害が大きな問題となり始め、1950年代から続いた高度成長期が1973年のオイル・ショックとともに終焉を迎える時期にあたります。
★昭和45年には、
・「人類の進歩と調和」をテーマに、大阪で万国博覧会開催
・チクロ入り粉末ジュースなど販売禁止
・厚生省、LSDを麻薬に指定
・スモンの全国実態調査結果を厚生省が発表
・渋谷のコイン・ロッカーに嬰児の死体
・田子ノ浦ヘドロ公害追放抗議集会開催
・瀬戸内海の魚から高濃度の水銀を検出
・「三無主義」「しらける」などの言葉が流行
ちなみに、日航「よど号」ハイジャック事件がおこり、作家の三島由紀夫が東京・市ヶ谷の陸上自衛隊東部方面総監部で割腹自殺したのもこの年です。
★前年の昭和44年は、人類初の月面着陸成功の年で、
・日本のGNPが西側諸国で第2位に
・東大安田講堂占拠の学生排除
・厚生省、人工甘味料チクロの使用を禁止し全面回収を決定
・「エコノミック・アニマル」という言葉が話題に
余談ですが、小生が愛する「宇宙大作戦/スター・トレック 第1シリーズ」が初めて放映されたのもこの年です。
また、年末に発行された「小学1年生(1970年1月号)」などで『ドラえもん』の連載が始まりました。
★昭和43年には、
・政府が水俣病を公害病と正式に認定
・三億円事件
・日本初の心臓移植、執刀した和田教授が殺人罪で告発される。
・厚生省、神通川流域のイタイイタイ病はカドミウムが原因の公害病と認定。
・PCBを原因とする「カネミ油症事件」でカネミ製油に営業停止を命令。
・ベトナム戦争、ソンミ村の虐殺
・キング牧師暗殺
・ケネディー議員暗殺
人類の進化を助長させる異星人の謎のツール「モノリス」が登場する映画「2001年宇宙の旅」の公開された年でもあります。
20世紀の前半は、「人類という種の意志」による戦争の世紀。
そして、我が国の人口が1億人を超えた1970年前後から、公害病やコイン・ロッカー事件など嫌な事件が多く起こっており、手塚治虫氏が言うところの「神の意志・警告」が、この頃から働きはじめたのでしょうか。
昨今、問題化している「少子化」も、自然の意志・摂理が働いた現象であるような気がします。
日本という島国での人口規模は1億人程度が限界で、昭和45年前後に適正規模を上回ってしまったために、「レミング」の集団自殺や計画細胞死「アポトーシス」のような現象が、先進国における「少子化」という形で起こっているのではないでしょうか。
「少子化」が進み始めた現在の出産適例期の世代が、昭和45年前後に生まれた世代であることも、符号が一致している気がします。
少子化対策を政府や自治体は施策化しようと躍起ですが、自然の摂理や、手塚治虫氏が考えたような神の意志に対しては手だてが及ばない気がします。
人口が減っていくことは、経済規模の縮小や労働力の減少など、悪影響を想像しがちですが、メリットを考えると、食糧や資源の使用量も減るでしょうし、二酸化炭素の排出量も自然に減少するでしょう。
一人あたりの面積も増えるから、土地代が下がったり、家の居住性も上がるかもしれません。
そうして、適正人口に戻った頃に、「少子化」にストップがかかり、出産数が平準化していくような気がします。
少子化対策の決め手にはならずとも、政府・自治体の子育て支援等は、今子供を育てている親たちにとって必要不可欠ではあります。
こういう時代を作り、こういう時期に生きる我々の世代は、少子化による痛みを、国の支援や個人の努力で耐えながら、次世代に地球を受け継いでいくしかないような気がしてきました。
無公害浴用水質清浄液 ミセル150ml(約30回分)
【あらすじ】
ブラックジャックは戸隠医師から仕事依頼を受けサバンナにある研究所へ。
戸隠医師に動物の剥製を見せられたブラックジャックは山猫の剥製だと思った。
だが、それは一種の組織萎縮症に罹り、縮んでしまったライオンだった。
ブラックジャックはサンプルの動物を探しに行き、組織萎縮症に感染した人間や家畜の死体ばかりの村を見つける。
ブラックジャックは奇病の原因を見つけ治療薬を作るためにシマウマの群れを観察する。
シマウマが病死した仲間の身体や周りの土を食べる姿を見て、病死した組織の毒素から病気に有効な何かを取っていると思いつき、土を研究所に持ち帰って成分を調査し、ついに病気の進行を食い止める薬を作り出した。
こうしてブラックジャックは薬の開発には成功したが、病気の原因は不明なまま。
ブラックジャックは新薬で奇病に感染した戸隠医師を治療しようとするが、戸隠医師はこの病気は「神の意志」だと言って死んでしまう。
自然のキャパシティーを超えた人間や動物を「神」が調整しようとしていると言う意味のようです。
自然破壊や爆発的な人口増、エイズのような病気の発生を見通していたようなストーリー。
さすがに手塚治虫氏は先見性があり、今回のブラックジャックのストーリーは、地球規模での「アポトーシス」を思わせます。
「アポトーシス」とは、細胞自身が持つ遺伝的プログラムで、身体に不必要になった細胞や、遺伝子が傷ついた細胞を分解する「計画細胞死」のことを言います。
遺伝子が細胞に自殺させるということなのだと理解しています。
また、個体数が増えすぎると、岸や海岸から海に入って集団自殺すると言われる「レミング」という動物も思い浮かびます。
さて、人類の個体数の観点で我が国を考えますと、人口が1億人を突破したと総理府が発表したのが昭和45年です。
その昭和45年とは、都市への人口集中と農村の過疎化、環境破壊や公害が大きな問題となり始め、1950年代から続いた高度成長期が1973年のオイル・ショックとともに終焉を迎える時期にあたります。
★昭和45年には、
・「人類の進歩と調和」をテーマに、大阪で万国博覧会開催
・チクロ入り粉末ジュースなど販売禁止
・厚生省、LSDを麻薬に指定
・スモンの全国実態調査結果を厚生省が発表
・渋谷のコイン・ロッカーに嬰児の死体
・田子ノ浦ヘドロ公害追放抗議集会開催
・瀬戸内海の魚から高濃度の水銀を検出
・「三無主義」「しらける」などの言葉が流行
ちなみに、日航「よど号」ハイジャック事件がおこり、作家の三島由紀夫が東京・市ヶ谷の陸上自衛隊東部方面総監部で割腹自殺したのもこの年です。
★前年の昭和44年は、人類初の月面着陸成功の年で、
・日本のGNPが西側諸国で第2位に
・東大安田講堂占拠の学生排除
・厚生省、人工甘味料チクロの使用を禁止し全面回収を決定
・「エコノミック・アニマル」という言葉が話題に
余談ですが、小生が愛する「宇宙大作戦/スター・トレック 第1シリーズ」が初めて放映されたのもこの年です。
また、年末に発行された「小学1年生(1970年1月号)」などで『ドラえもん』の連載が始まりました。
★昭和43年には、
・政府が水俣病を公害病と正式に認定
・三億円事件
・日本初の心臓移植、執刀した和田教授が殺人罪で告発される。
・厚生省、神通川流域のイタイイタイ病はカドミウムが原因の公害病と認定。
・PCBを原因とする「カネミ油症事件」でカネミ製油に営業停止を命令。
・ベトナム戦争、ソンミ村の虐殺
・キング牧師暗殺
・ケネディー議員暗殺
人類の進化を助長させる異星人の謎のツール「モノリス」が登場する映画「2001年宇宙の旅」の公開された年でもあります。
20世紀の前半は、「人類という種の意志」による戦争の世紀。
そして、我が国の人口が1億人を超えた1970年前後から、公害病やコイン・ロッカー事件など嫌な事件が多く起こっており、手塚治虫氏が言うところの「神の意志・警告」が、この頃から働きはじめたのでしょうか。
昨今、問題化している「少子化」も、自然の意志・摂理が働いた現象であるような気がします。
日本という島国での人口規模は1億人程度が限界で、昭和45年前後に適正規模を上回ってしまったために、「レミング」の集団自殺や計画細胞死「アポトーシス」のような現象が、先進国における「少子化」という形で起こっているのではないでしょうか。
「少子化」が進み始めた現在の出産適例期の世代が、昭和45年前後に生まれた世代であることも、符号が一致している気がします。
少子化対策を政府や自治体は施策化しようと躍起ですが、自然の摂理や、手塚治虫氏が考えたような神の意志に対しては手だてが及ばない気がします。
人口が減っていくことは、経済規模の縮小や労働力の減少など、悪影響を想像しがちですが、メリットを考えると、食糧や資源の使用量も減るでしょうし、二酸化炭素の排出量も自然に減少するでしょう。
一人あたりの面積も増えるから、土地代が下がったり、家の居住性も上がるかもしれません。
そうして、適正人口に戻った頃に、「少子化」にストップがかかり、出産数が平準化していくような気がします。
少子化対策の決め手にはならずとも、政府・自治体の子育て支援等は、今子供を育てている親たちにとって必要不可欠ではあります。
こういう時代を作り、こういう時期に生きる我々の世代は、少子化による痛みを、国の支援や個人の努力で耐えながら、次世代に地球を受け継いでいくしかないような気がしてきました。
無公害浴用水質清浄液 ミセル150ml(約30回分)