2005.10.07 Friday ブログをお引っ越ししました。
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「トラウマ」を「心の傷」と言い換え。国立国語研究所が中間発表
Yahoo!ニュース - 読売新聞
『近年,片仮名やローマ字で書かれた目新しい外来語・外国語が,公的な役割を担う官庁の白書や広報紙,また,日々の生活と切り離すことのできない新聞・雑誌・テレビなどで数多く使われていると指摘されています。例えば,高齢者の介護や福祉に関する広報紙の記事は,読み手であるお年寄りに配慮した表現を用いることが,本来何よりも大切にされなければならないはずです。多くの人を対象とする新聞・放送等においても,一般になじみの薄い専門用語を不用意に使わないよう十分に注意する必要があります。ところが,外来語・外国語の使用状況を見ると,読み手の分かりやすさに対する配慮よりも,書き手の使いやすさを優先しているように見受けられることがしばしばあります。』
として外来語・外国語の問題点を指摘しています。
趣旨は結構なことであります。
竹中平蔵大臣などの発言を聞いていると「外来語」だらけで訳が分からないときがあります。
しかしながら、すでに定着しつつあり近い将来には更に定着しそうな言葉や、言い換えのセンスの悪いもの、外来語の含む意味が上手く言い変わっていないものも散見します。
言い換え例をいくつか見てみますと、
【定着度が進んでいると思われる言葉】
★「サムターン回し」→内鍵回し・・・・・・内鍵回しって言われたら、むしろ何のことか分からない。
★「リバウンド」→揺り戻し
【必ずしもニュアンスがいい変わっていない言葉】
★「トラウマ」→心の傷・・・・・トラウマって、もっと根深く苦痛の大きいニュアンスがあるように思います。
★「カスタムメード」→受注生産・・・・・個人レベルで用いるときには微妙に、ニュアンスが言い表されていない。
【外来語の方が、簡潔で使いやすい言葉】
★「ドナー」→臓器提供者
★「ワンストップ」→一箇所、一箇所集中、窓口一元化、総合窓口
★「ヒートアイランド」→都市高温化
★「ナノテクノロジー」→超微細技術
【言い換えてもいいと思われる言葉】
★「クライアント」→顧客
★「バイオテクノロジー」→生命工学
委員会は,『国語審議会がかねて提言してきた「平明で,的確で,美しく,豊かであること」を実現する具体的な努力の一つと考えます。』と言っていますが、「平明」という観点から、国民の使い勝手を考えると、「ドナー」のことを「臓器提供者」と書く方がよほど“しんどい”感じがします。
「的確で」という観点からは、「トラウマ」を単に「心の傷」と言い換えるなどの例は、委員会の言葉に対する理解度を疑ってしまいます。
「ワンストップサービス」を「窓口一元化サービス」に言い換える例は「平明」でもなければ「美しく」もない気がいたします。
エコノミストや官僚などが、さかんに外対語を駆使してお話しされることには、辟易とすることもありますが、言葉によっては、言い換えよりも、むしろ白書や広報紙、新聞で外来語に括弧付きで説明を加えるなどして、外来語を定着させる努力を払う方が日本語を「豊か」にすることもあるのではないでしょうか。
官庁の白書や広報紙などで使われる国民が理解しがたい外来語使用を規制することは、「国立国語研究所」が進めても文句ありません。
ですが、言葉は国民がもつ生きた文化ですから、役所や限られた学者がどうこう出来るものではないように思います。
「国立国語研究所」が、本当に国民が必要とする国の機関なのか、縮小・廃止、あるいは国立大学などへの統合ができないのか検討してもいいような気がいたします。
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リバウンド→揺り戻し、外来語言い換え例を中間発表 分かりにくい外来語(カタカナ語)の言い換えを提案している国立国語研究所(杉戸清樹所長)は6日、第4弾として新たに35語の言い換え例を中間発表した。 国民の意見を募り、来年1月に最終発表する。公表された言い換え例はこれで計176語となった。(略) 今回の提案は、国民の理解率が4・2〜68・9%のカタカナ語を幅広く対象にし、「リバウンド」を「揺り戻し」、「ヒートアイランド」を「都市高温化」などと言い換えた。(略)(読売新聞) - 10月6日21時44分更新『分かりにくい「外来語」について言葉遣いを工夫し提案することを目的として活動する国立国語研究所「外来語」委員会は、
『近年,片仮名やローマ字で書かれた目新しい外来語・外国語が,公的な役割を担う官庁の白書や広報紙,また,日々の生活と切り離すことのできない新聞・雑誌・テレビなどで数多く使われていると指摘されています。例えば,高齢者の介護や福祉に関する広報紙の記事は,読み手であるお年寄りに配慮した表現を用いることが,本来何よりも大切にされなければならないはずです。多くの人を対象とする新聞・放送等においても,一般になじみの薄い専門用語を不用意に使わないよう十分に注意する必要があります。ところが,外来語・外国語の使用状況を見ると,読み手の分かりやすさに対する配慮よりも,書き手の使いやすさを優先しているように見受けられることがしばしばあります。』
として外来語・外国語の問題点を指摘しています。
趣旨は結構なことであります。
竹中平蔵大臣などの発言を聞いていると「外来語」だらけで訳が分からないときがあります。
しかしながら、すでに定着しつつあり近い将来には更に定着しそうな言葉や、言い換えのセンスの悪いもの、外来語の含む意味が上手く言い変わっていないものも散見します。
言い換え例をいくつか見てみますと、
【定着度が進んでいると思われる言葉】
★「サムターン回し」→内鍵回し・・・・・・内鍵回しって言われたら、むしろ何のことか分からない。
★「リバウンド」→揺り戻し
【必ずしもニュアンスがいい変わっていない言葉】
★「トラウマ」→心の傷・・・・・トラウマって、もっと根深く苦痛の大きいニュアンスがあるように思います。
★「カスタムメード」→受注生産・・・・・個人レベルで用いるときには微妙に、ニュアンスが言い表されていない。
【外来語の方が、簡潔で使いやすい言葉】
★「ドナー」→臓器提供者
★「ワンストップ」→一箇所、一箇所集中、窓口一元化、総合窓口
★「ヒートアイランド」→都市高温化
★「ナノテクノロジー」→超微細技術
【言い換えてもいいと思われる言葉】
★「クライアント」→顧客
★「バイオテクノロジー」→生命工学
委員会は,『国語審議会がかねて提言してきた「平明で,的確で,美しく,豊かであること」を実現する具体的な努力の一つと考えます。』と言っていますが、「平明」という観点から、国民の使い勝手を考えると、「ドナー」のことを「臓器提供者」と書く方がよほど“しんどい”感じがします。
「的確で」という観点からは、「トラウマ」を単に「心の傷」と言い換えるなどの例は、委員会の言葉に対する理解度を疑ってしまいます。
「ワンストップサービス」を「窓口一元化サービス」に言い換える例は「平明」でもなければ「美しく」もない気がいたします。
エコノミストや官僚などが、さかんに外対語を駆使してお話しされることには、辟易とすることもありますが、言葉によっては、言い換えよりも、むしろ白書や広報紙、新聞で外来語に括弧付きで説明を加えるなどして、外来語を定着させる努力を払う方が日本語を「豊か」にすることもあるのではないでしょうか。
官庁の白書や広報紙などで使われる国民が理解しがたい外来語使用を規制することは、「国立国語研究所」が進めても文句ありません。
ですが、言葉は国民がもつ生きた文化ですから、役所や限られた学者がどうこう出来るものではないように思います。
「国立国語研究所」が、本当に国民が必要とする国の機関なのか、縮小・廃止、あるいは国立大学などへの統合ができないのか検討してもいいような気がいたします。
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